タイの中古車名義変更の手順:必要書類・手数料・保険まで
中古車の取引は他の中古品よりはるかに大きな金額が動きます。書類のミスや点検の省略は数万バーツの損失につながりかねません。このガイドは実際に進めるべき順番でまとめています。

1. 名義変更の話をする前に車両を点検する
書類の段階に入る前に、車両を丁寧に点検するか独立系の点検サービス(大手整備工場の中古車チェックサービスなど)を利用しましょう。修理された事故跡を確認し、走行距離がシートやハンドルの摩耗と一致しているか確認し、平坦な道と荒れた道の両方で試乗し、整備手帳があれば履歴を確認します。
登録証の原本を求め、登録名義人が交渉している相手と一致するか確認します。ローンが残っている場合は、最終支払いの前にローン会社の完済証明書を求めてください。
2. 売り手が用意する書類
- 車両登録証の原本
- 売り手の身分証原本と署名済みコピー
- 委任状(売り手が本人で来られない場合)、委任者の身分証コピー付き
- ローン完済証明書(ローンがあった場合)
- 最新の税金・強制保険の領収書
3. 買い手が用意する書類
- 身分証原本とコピー
- 委任状(買い手が本人で来られない場合)
- 新規ローンで購入する場合、ローン会社との割賦契約書
4. 予約して陸運局を訪問する
現在は多くの陸運事務所が陸運局のウェブサイトやアプリを通じたオンライン事前予約に対応しています。理想的には買い手と売り手が車両を持って一緒に訪問し、担当官が点検エリアで車体番号・エンジン番号を確認したうえで、窓口で名義変更手続きを行います。
5. 名義変更手数料と未納税
名義変更手数料はおおよそ100-300バーツで、ナンバープレートを変更する場合は申請料と新プレート代が少額加算されます。合計しても数百バーツ程度が一般的です。年間税金が未納の場合は、名義変更の前に延滞税と加算金を支払う必要があるため、事前に税金の状況を確認し、交渉価格に反映させましょう。
6. 税ステッカーと名義変更後の再登録
名義変更が完了すると、買い手名義の登録証が発行されます。フロントガラスの税ステッカーが期限切れ間近でないか確認してください。車齢が7年を超える車両は、毎年の税更新前に民間の検査場(ตรอ.)の検査に合格する必要があります。
7. 保険契約の名義を買い手に変更する
任意保険(クラス1-3)は車両と旧所有者に紐づいています。名義変更後すぐに保険会社へ連絡して被保険者名を変更するか、自分名義で新規に契約してください。名義変更前に事故が起きると、保険金請求が遅れたり被保険利益をめぐって問題になることがあります。
中古車の現地チェックリスト
- 車台番号とエンジン番号が登録証(เล่มทะเบียน)と一致するか自分で照合します。
- 冷間始動を頼み、始動直後の排気煙の色を見ます(白・青は異常のサイン)。
- エアコンを最大にして10分以上冷風が続くか確認します。タイではエアコン修理費が大きな負担です。
- トランクの床、シートレール、シートベルトの先に泥やサビがあれば冠水車を疑いましょう。
- タイヤの製造年(DOTの4桁)とブレーキパッドの厚みを確認します。
- 可能なら整備工場でOBD診断を受け、隠れた警告コードを確認しましょう。
ローン残債・差し押さえ車両の確認方法
タイの中古車取引で最大のリスクはローン(ไฟแนนซ์)が残っている車両です。ローン完済前は登録証の原本を金融会社が保管しているため、出品者がコピーしか見せないことが多いです。原本がなければ金融会社に一緒に残高を確認し、完済と同時に名義変更する手順で進めましょう。
陸運局(DLT)で車両履歴を確認するか、出品者と一緒にDLTへ行き同日に名義変更を申請すれば、差し押さえや名義の問題はほとんど避けられます。「名義変更は後でします」と車と代金だけ先に交換する取引は避けましょう。
名義変更費用と必要書類
- 売り手:登録証原本、身分証のコピー、名義変更申請書と委任状(本人が行かない場合)への署名。
- 買い手:身分証(外国人はパスポートと居住証明書)、住所の証明。
- 共通:強制保険(พ.ร.บ.)と自動車税の納付状況を確認し、未納なら名義変更前に精算しましょう。
- 名義変更手数料は車両の評価額で変わるため、DLT窓口や公式案内で事前に確認しましょう。
名義変更の現場で確認すること
- 外国人も中古車を買えますか?可能です。入国管理局や大使館発行の居住証明書が必要なことが多いです。
- 手付金はいくらが適当?登録証原本と車両状態を確認した後にのみ支払い、金額と返金条件を書面に残しましょう。
- 中古車ディーラーから買う方が安全?保証や書類代行は利点ですが、原本書類の確認は同じように必要です。