バンコクでの引っ越しガイド:時期の選び方、入退去ルール、引っ越し前に売るべき物
バンコクのコンドミニアムでの引っ越しには、一戸建てにはない独特の事情があります。建物のルール、保証金、雨季の天候まで考慮が必要です。事前の計画がお金と手間を節約します。

引っ越しに適した時期を選ぶ
8月から10月頃は雨季が最も激しく、ラープラーオやバンカピ、運河沿いなど一部の路地で冠水が起きやすいため避けるのが賢明です。11月から2月は乾燥していて渋滞も比較的少なく、多くの1年契約の更新時期とも重なるため引っ越しに向いています。
雨季の引っ越しを避けられない場合は、2〜3日前から天気予報を確認し、急な雨に備えて防水シートを用意しておきましょう。
入退去のルールと保証金
多くのコンドミニアムでは引っ越し可能な時間帯が制限されており、朝9時前・夜8時以降のサービスエレベーター使用を禁止し、1〜3日前の予約を求めるのが一般的です。多くの物件で損傷保証金(1,000〜3,000฿程度)が徴収され、壁やエレベーターに傷がないことを確認後に返金されます。
鍵を返却する前に部屋の状態と水道・電気メーターを写真に残しておきましょう。これは通常家賃1〜2ヶ月分にあたる敷金(セキュリティデポジット)を守るためで、契約書には7〜30日以内の返金規定が明記されているはずです。
引っ越し業者を頼むか自分でやるか
荷物の少ないワンルームや1ベッドルームなら、配送アプリでピックアップトラックを手配する方法(1回400〜900฿程度)が安く済みますが、自分で荷物の積み下ろしをする必要があります。2ベッドルーム以上や大型家具がある場合は、距離と人数によって2,500〜6,000฿から始まる総合引っ越し業者の方が、輸送中の破損補償があるため安心です。
引っ越し前に持って行かず売るべき物
- 新しい部屋に合わない大型・作り付け風の家具(例:狭くなる部屋にキングサイズベッド)
- 新居に備え付けの家電(給湯器や電子レンジなど)
- 1年以上使っていない物 — 運搬費が再販価格を上回ることが多い
- 旧居の寸法に合わせて仕立てたカーテンなどの特注品
公共料金とインターネットの手続き
電気(首都圏電力公社)と水道(首都圏水道公社)の移転手続きは少なくとも営業日3〜5日前に済ませましょう。インターネットは技術者の訪問設置が必要な地域もあるため、1〜2週間前にプロバイダへ連絡してください。契約期間中であれば、乗り換えや住所変更の前に解約金を確認しましょう。
旧居の管理組合との共益費精算・名義変更も忘れずに行い、保証金が全額返金されるまですべての領収書を保管しておきましょう。
引っ越し6週間前から逆算する販売スケジュール
- 6週間前:持っていく物と売る物を分け、大型家具・家電から写真を撮って出品します。大きい物ほど買い手探しに時間がかかります。
- 4週間前:反応のない物は10〜15%値下げし、タイトルに「引っ越し整理」と受け渡し可能日を書きます。
- 2週間前:ベッドや冷蔵庫など最終日まで使う物は「引っ越し当日受け取り」で予約を受けます。
- 1週間前:残った物はまとめ売りか無料譲渡に切り替えます。コンドミニアムの粗大ごみ費用より安く済むことが多いです。
- 当日:受け取り時間を30分刻みで重ならないよう決め、管理事務所に搬出届を事前に出しておきます。
コンドミニアムから搬出する前の確認
バンコクの多くのコンドミニアムでは、大型品の搬出前に管理事務所(นิติบุคคล)への届け出が必要です。届けがないと警備員に止められることがあるため、買い手が来る前に搬出許可を取りましょう。搬入用エレベーターの利用時間が決まっている建物も多いです。
保証金返還の点検前に、壁の穴、エアコン清掃、大家所有家具のリストを確認しましょう。大家の家具を誤って売ると保証金から差し引かれ、トラブルになります。
引っ越し品の価格の決め方
時間が限られるため、通常より低めに始める方が結果的に得です。大型家具は新品価格の25〜40%、1〜2年使った家電は40〜60%から始め、買い手が自分で運ぶ場合はさらに値引きすると早く決まります。
引っ越し直前によく出る疑問
- エアコンも売れますか?部屋の備品でなく自分の物なら可能ですが、取り外し・再設置費用(通常数千バーツ)を誰が負担するか事前に決めましょう。
- 買い手が来なかったら?予約金なしの日付だけの約束はドタキャンが起きやすいので、直前の物は予備の買い手を1人確保しましょう。
- 海外へ引っ越す場合は?代金は出国前に受け取り、銀行口座の解約は販売終了後にしましょう。
- 無料譲渡にも安全対策は必要?はい。見知らぬ人を部屋に入れず、ロビーや駐車場で渡しましょう。